【完】切ないよ、仇野君
バスケ部のマネージャーになっただけで、他の女子から鋭い目で見られてるのに、教室でまで一緒にいるなんて……ね。
今だって、チラチラ送られて来る女子からの視線が怖い。
別に、いじめが起きたりとかは今は無いけど、それでも陰で何言われてるかなんて、想像もしたくない。
そのうえ、リーダーグループの男子の輪の中にひとりポツンといるなんて、更に怖い。
「良かよなぁ、お前らマネジん先輩めっちゃ可愛かし、もう一人も彩月て、贅沢やっし!」
一人の男子が泰ちゃんの影に隠れていた私を見て、大きな声で笑う。
それにビクリ、と肩を震わすと、泰ちゃんが幅広の眉毛を下げて、私に首を傾けた。
「いやいやー、由貴先輩、去年の部長と付き合ってっから人のモンだし?」
男子の言葉に対して椿は苦笑いで返答し、顔の前で手を振る。
「でも彩月が…………うん、まぁ、泰河ん隣なら良かばってん、俺らと並んだらそうはいかんかー!デカかしな!」
『デカい』という単語に更に怯えてしまう。
もう言われ慣れているから、その言葉自体は何とか大丈夫だけど、その言葉がクラス中に響き渡るのが、怖い。
今だって、チラチラ送られて来る女子からの視線が怖い。
別に、いじめが起きたりとかは今は無いけど、それでも陰で何言われてるかなんて、想像もしたくない。
そのうえ、リーダーグループの男子の輪の中にひとりポツンといるなんて、更に怖い。
「良かよなぁ、お前らマネジん先輩めっちゃ可愛かし、もう一人も彩月て、贅沢やっし!」
一人の男子が泰ちゃんの影に隠れていた私を見て、大きな声で笑う。
それにビクリ、と肩を震わすと、泰ちゃんが幅広の眉毛を下げて、私に首を傾けた。
「いやいやー、由貴先輩、去年の部長と付き合ってっから人のモンだし?」
男子の言葉に対して椿は苦笑いで返答し、顔の前で手を振る。
「でも彩月が…………うん、まぁ、泰河ん隣なら良かばってん、俺らと並んだらそうはいかんかー!デカかしな!」
『デカい』という単語に更に怯えてしまう。
もう言われ慣れているから、その言葉自体は何とか大丈夫だけど、その言葉がクラス中に響き渡るのが、怖い。