【完】切ないよ、仇野君
椿はというと、特にリアクションをすることなく手作り弁当を変わらず食べている。
「椿はビックリせんと?」
そのお弁当をお裾分けしてもらっていた私が尋ねると、お箸を止めてこちらを向く。
「え?うん。結構前から知ってて、たまに見てもらってるし」
「知っとるなら教えれ!お前だけずるかぞ!」
それを聞いていた行雲キャプテンが、すかさず椿へ抱きついてぐわんぐわんと左右に揺れる。
『 ぐえぇ』 と苦しむ椿と楽しそうな行雲キャプテンに、小さく声を上げて笑っていると、隣からケイ先輩の悲鳴が。
「ちょ!おまっ!マジかそれ!」
「嘘やないっスけど。やけん、ケイ先輩は水曜日と金曜日抜くの止めた方がいいっスわ。運気も一緒に抜けとる」
……何の話をしていたかは、大体予想がつくから聞くのは止めておこう。
最近、私の目の前でそういう男子特有の内容をぶっ込むのに、皆抵抗が無くなっている気がする。
「椿はビックリせんと?」
そのお弁当をお裾分けしてもらっていた私が尋ねると、お箸を止めてこちらを向く。
「え?うん。結構前から知ってて、たまに見てもらってるし」
「知っとるなら教えれ!お前だけずるかぞ!」
それを聞いていた行雲キャプテンが、すかさず椿へ抱きついてぐわんぐわんと左右に揺れる。
『 ぐえぇ』 と苦しむ椿と楽しそうな行雲キャプテンに、小さく声を上げて笑っていると、隣からケイ先輩の悲鳴が。
「ちょ!おまっ!マジかそれ!」
「嘘やないっスけど。やけん、ケイ先輩は水曜日と金曜日抜くの止めた方がいいっスわ。運気も一緒に抜けとる」
……何の話をしていたかは、大体予想がつくから聞くのは止めておこう。
最近、私の目の前でそういう男子特有の内容をぶっ込むのに、皆抵抗が無くなっている気がする。