【完】切ないよ、仇野君
歩君とは、わりと毎日電話かラインのやり取りをしている。
けど、それは異性として、というよりはビックリする程に同性同士みたいなやり取りを行っているのだ。
バスケのルールのこと、家族のこと、私の色んな悩み……その全てを、歩君は真剣に聞いてくれるし、逆に、歩君の些細な話も聞いている。
私を好きだと言った歩君にも、実は泰ちゃんとのあのことを、話してしまっているくらい。
話すつもりは無かったのだけれど、その日電話で一言二言話しただけで『何か良いこつあったろ?泰河関連?』なんて、普通に当ててきて。
話した後に『そんな話を聞くん、嫌やろ?』と聞いたら、歩君はコロコロと、それはもう楽しそうに笑って言ったのだ。
『好きっちゃ言うたばってん、二人ん邪魔げなしたくなか。ただ、友達でん良かけん、こうして接近したつよ。まぁ、乗り換えならいつでも待っとるばってんが?』
なんて、椿が保健室でかました冗談と同じような返事を返してきたのだ。
けど、それは異性として、というよりはビックリする程に同性同士みたいなやり取りを行っているのだ。
バスケのルールのこと、家族のこと、私の色んな悩み……その全てを、歩君は真剣に聞いてくれるし、逆に、歩君の些細な話も聞いている。
私を好きだと言った歩君にも、実は泰ちゃんとのあのことを、話してしまっているくらい。
話すつもりは無かったのだけれど、その日電話で一言二言話しただけで『何か良いこつあったろ?泰河関連?』なんて、普通に当ててきて。
話した後に『そんな話を聞くん、嫌やろ?』と聞いたら、歩君はコロコロと、それはもう楽しそうに笑って言ったのだ。
『好きっちゃ言うたばってん、二人ん邪魔げなしたくなか。ただ、友達でん良かけん、こうして接近したつよ。まぁ、乗り換えならいつでも待っとるばってんが?』
なんて、椿が保健室でかました冗談と同じような返事を返してきたのだ。