【完】切ないよ、仇野君のレビュー一覧

平均評価星数 ★★★★★ 5.0
★★★★★
2015/04/14 18:53
投稿者: 夢雨 さん
青春ってもどかしい

コンプレックスって、きっと誰もが持っているもので。このお話の主人公・ちーもまた、かわいいコンプレックスを抱えた、等身大の女の子。 等身大。最初から最後まで、まさしくその言葉がしっくりくるお話だなあと思いました。 ちーも、泰ちゃんも、ふたりを取り巻くみんなも。みんながそれぞれに、等身大の青春を生きている。キラキラしたものだけじゃない。そこにはほろ苦い胸の痛みも、あふれる涙も、上手く出ない言葉もあって。でも、そんなふうに一生懸命いまを生きているみんなが、愛おしくて仕方なかった。 ごめんより、ありがとう。嫌いより、好き。どんどん変わっていくちーの姿が眩しくて、コンプレックスだらけじゃない、なんて魅力的な女の子なんだろうと思いました。 主人公にはなれないふたりが主人公の、甘酸っぱい物語。ぜひ、もどかしいほどの青春を感じながら、じっくり読んでいただきたい作品です。

続きを見る
★★★★★
2014/11/15 16:19
投稿者: 春音優月 さん
主役にはなれないけど

バスケ部のマネージャーをやることになった、コンプレックスだらけの女の子ちーちゃん。 それから、バスケ部の縁の下の力持ち、泰ちゃん。 個性的なバスケ部メンバーやちーちゃんの親友に比べたら、二人は目立たないタイプかもしれない。本来なら物語の脇役である存在の二人が、この作品では主役。 恋愛もなかなか進展することもなく、どこまでも不器用な二人。 けれど展開に退屈することもなく、じれじれするような恋に夢中になり、脇役であるはずの二人、また周囲の人がとても魅力的に描かれていました。 主役にはなれなくても、脇役にも役割がある。コンプレックスだらけでも、自分が思うよりも本当は魅力的かもしれない。 誰もが一つくらいはあるだろうコンプレックスを、ドロドロし過ぎずに、さわやかに描いたとても共感できる作品。

続きを見る
★★★★★
2014/11/11 23:36
投稿者: aona さん
ネタバレ
優しくて、不器用で。

レビューを見る
pagetop