先生?ごめんね。

放課後になり、

あ。どうしよう。

どこ行けばいいんだろう。

なんも考えてなかった。

職員室?

先生も気にしてるかな?

職員室前にいたら、くるかな?

それとも、教室に来る?

うーん。

職員室前に行こう。

うんっ。

職員室前にいき、待ってた。

けど、10分たっても来ない。

職員室行くか…


ートントン  ガラガラガラー

「失礼します。
 3年4組の沖乃美咲です。
 技術科の藤田先生に用がありきました。」


キョロキョロしてたら、
ドア近くの先生に、

『藤田先生…。
あっ、あれだ。予選会の準備してるから
多分どっか行ってる。』
「あっ。はい。わかりました。ありがとうございます。失礼しました。」

ーガラガラガラー

そういい、職員室をでた。

どうしよう。どこいけば…

そんなん考えてたら藤田先生が木工室方面から来た。

『あ。』

「せんせ。どーするの?」

『あー。わりぃ。予選会の準備してて…。今日じゃなきゃダメか?』

「うーん。んー。うーん。…。」

『相談ってどーゆー系?』

「うーん。ね。…恋愛系…。」

『わかった。近くに人居たら嫌なんだよな?』

「…うん。」

『わかった。ちょっと待ってろ。』

「は…い…。」

そういって、職員室にはいり、そのあとどっかにいった。

50分以上またされた。

『わりぃ。おまたせ。予選会の準備でみんなの荷物おいてあるけどいいか?』

「うん。」

『今、どいてもらったから。』

「わざわざすみません。」

『大丈夫。』

ーガラガラガラー
金工室に入った。

隣の木工室では、1、2年生が準備をしてる。

『ここ。』

机の上に置いてある椅子をおろしてくれた。

先生は斜め後ろの席に座り、
向かい合って話した。

距離は70㎝もなかった。

『どーした。』

「うーん。ね…」

なかなか話せなかった。

「なんか…ね。なんかー。」

『おぅ。』

「なんかー。あたしが好きになる人… ってか、なった人…がー。30歳前の人なの…」

『おぅ…。』

「何回か!何回かあるんだけど…」

「今回好きになった人…、も、そんくらいで…ね…。」

『おぅ。その人なにやってんの?仕事。』

「うん。うーん。ね。はははっ。笑」

『言えない?』

「うん…」

『そっか…』

「うん。」

『どこで知り合ったの?』

「うーん。うん。…。」

『今までの人は付き合ったの?』

「付き合った人もいた…」

『どうやって知り合ったの?』

「なんか、ボランティア?で知り合った。他は、なんかおじさんがお店?やっててそこに、遊びに行ってる時になんかいか会って趣味?とかが合って仲良くなったからメアド交換して…」

『その人とはどうして別れたの?』

「連絡とかあんまとれないし、つまらなくって…別れた…。」

『そっか。ってか、なんでおれに相談したの?』

「先生に雰囲気?とか性格?が似てたから。」

『えー?太ってるとこ?』

「いやいやいや!!笑」

『うーん。あれ?受験…って…』

「前期落ちたよ。」

『終わってからじゃ無理なの?』

「うーん。なんか、勉強に集中できなくて。なんか連絡こないかなー。っておもって、しょっちゅう確認したり…
一回集中すれば、何時間も勉強してられるんだけどそれまで、集中できなくて。」

『重傷だな笑』

「うんー。笑」

『そっかー。』

「どーおもう?」

『なにが?』

「そーゆー、大人と…付き合うこと。」

『うーん。大人が、子供と付き合うのって…犯罪…じゃん?』

「うん。」

『わかってる?』

「うん。」

『だから、よくない…けど…やっぱその人じゃなきゃ分かんないよ。人それぞれ思ってることって違うから…』

「うん…」

『お前は、連絡とかいっぱいしたいんだろ?』

「うーん…うん…。多分…。」

『前の人と連絡全然できなくて別れたんだろ?』

「うん…。」

『俺みたいな歳になると、メールとかline?するのがめんどくなってくるんだよ。なにかあったら電話…ってかんじで…。だから、付き合っても楽しく!って思えなくなると思うよ?』

「うん…。」

『その人とどうなりたいの?』

「うーん」

『付き合いたいの?』

「うん…。」

『今はまだ、気持ちを伝える。って言うだけですこし距離を保っとけば?』

「うーん。」

『やっぱ、その人だって仕事とかあるだろうし、時間の使い方が違うんだよ。
中学生同士。とか高校生同士。とかだと時間の使い方が一緒だけど…だから俺は距離を保っとくと、良いと思うよ?』

「うーん。」

ーキーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーンー

『時間だからまた今度な。いつでも聞いてやるから。昼休みでも放課後でも俺んとこくれば聞いてやるから。な?』

「うん。わかった。」

『おう。』


こんなんで、時間になってしまった。

告白しようとしても、結構まじめに返されて言えなかった。

そして、なにより恥ずかしかった。


二人で下駄箱に向かった。

あたしが上履きを脱いで靴をとってるとき、
『頑張れよ?笑』

といわれた。

「うん。」

といって、話は終わった。

『美咲ちゃーんっ!』

その声は、相談した後輩だった。

「おー!」

『どーだった?言った??』

「言えなかった(T_T)」

『え。じゃあどーするの?』

「うーん。明日!明日いう!!」

『いえんの?明日も緊張して言えなかったー。っていうでしょ?笑』

「明日は絶対、言うっ!!!!大丈夫!」

『そっか。頑張って?あー。後でlineするから!じゃあバイバイっ!』


「うんっ!じゃあね!!」

そういって、後輩とも別れ家に帰った。

後輩に、どんな話をしたか。どんな事を言われたか。簡単にして話した。

明日は絶対だよ?

と言われ、話が終わった。

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