先生?ごめんね。
卒業まであと11日!
休みがあけて卒業まで11日になった。

このあたりから、胃の調子がどんどん悪くなっていって保健室にいっぱい行ってた。

学校にいるほとんどが卒業式練習。


早く、立ったり座ったりの練習が私には辛かった。

吐き気に襲われた。


保健室で横になったり、トイレ前の廊下で座り込んだり…。


その繰り返しだった。

ほんとに辛かった。

トイレ前の廊下は、木工室や金工室の近くで先生の授業してる声が聞こえてた。


それを聞きながら、吐き気と戦ってた。

先生の声を聞くと、私に向けて話されてなくても落ち着く。

だから、少し楽になった。

途中で教室に戻り、授業に参加した。

教室に向かう途中の廊下を歩いてると先生のいる金工室の窓からみえる。

わたしは、先生が見たくて

見た。

そしたら、先生と目が合った。


先生は、窓を開けながら話?説明?をしててその声は一瞬止まった。

私は、目をそらした。

そしたらすぐに、また先生が説明をし始めた。

なんか、すごくうれしかった。


にやにやしてしまった。


教室に戻ると、友達に、
『なんだー。沖乃元気じゃん!笑ってんじゃ平気だよ!』


「あ!これ…は…。うーん。まぁ、今は大丈夫そうだよ!」


『そっか!それはよかった!』 

なんて、話をしてた。

さすがに、先生と目があって
うれしかった。なんて、言えなかったら。


お昼で牛乳をのんだら再び吐き気に襲われた。だから私は保健室に向かった。

5時間目。

寒い中廊下に居た。

先生の声を聞きたいがために。


そんな事を思ってたら、
先生が二階に向かって階段を登っていこうとしてた。

廊下に座り込んでた私は
先生と目があった。

先生が一瞬止まってから、階段を上っていった。

先生が二階から帰ってくるときも、
こっちを見て確認してた。

その後は、金工室に戻っていった。


途中で教室に戻った私は
その時も先生の顔を見れた。

ガン見しながら歩いてたら、
先生もこっちに、気づいた。

すごくうれしかった。

そのうれしさのまま教室に戻った。

その日、その後、体調は大丈夫だった。
< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop