最後の涙
第一章[悲しいの涙]
あぁ今日も退屈な1日が始まる
「倉永さん、お薬の時間ですよ。」
そう言って、いつものように看護婦がきてはおなじことばかり
もう疲れた…毎日毎日同じ1日が始まるだけ
そして走ることも友達と喋ることも
自分のやりたいことも出来ない
あぁ、またもう一回でいいから走りたい
またあの時のように風と一体化したい
風になりたい────。