個人的事情につき“休暇をいただきます”
2人の思惑
それからの私は。
課長に何回イカされたかわからない。
触れたかった、触れられたかった。
念願叶って課長と抱き合うことができた。
…だけど。
「…課長」
「なんだ」
「腰が、立ちません…」
何度も意識を飛ばした後。
ようやく頭が覚醒した、と思ったら。
身体がいうことを聞いてくれなかった。
「あんなザル芝居に付き合わせた罰だ」
「だって…」
「言いたいことがあるなら言え。訳のわからんことをするな」
課長は私より動いているはずなのに。
息もあがっていないし、何事もなかったかのようにベッドサイドに座っている。
そんな課長が。
フゥーとひとつ、ため息を吐くと。
また私の上に跨がった。
私は課長のその行動に。
嫌な予感しかしなかった。
「え、と…課長…?」
「1回で済むわけないだろ?第2ラウンド開始だ」
意地悪そうに口角を持ち上げた課長は。
悪魔にしか見えなかった。