甘々な彼とスイートピーを。





「俺のことも、話していいか?」





弓弦はゆっくりと首を縦に振った。




「俺の親父は、俺が中学の時に死んだんだ。」




「……ああ、そうだったな…」




あの時は親父の葬式にクラスの友達が皆来てくれた。




その中に弓弦もいたはずだ。





「親父が死んだ理由は交通事故だった。親父の乗ったタクシーがガードレールを突き破る事故を起こしたんだ。」




弓弦は黙って聞いている。





「そして、親父を死なせたタクシードライバーの家族の1人が舞なんだ…」




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