甘々な彼とスイートピーを。



誰だっけ…








「もう、大丈夫なのか?」




俺が聞くと、






「はい…慣れてるんで」





と答えた。慣れてるって…こんな辛い事耐えられるのか?


小さな体を少し震わせながら一生懸命に息をする彼女を見て




「大変だな…」






なぜか自然と言葉が出た。






「本当にすみません…」





彼女がそれを言った時、ふと思い出した。



同じクラスの子だ。



窓側の席で、ずっと外の桜を眺めていた女の子。







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