甘々な彼とスイートピーを。

ほんとは気付いてる。

私は浩哉が好きなっだって。



でもそれは許されないこと。

私のお父さんのせいで傷付いてる人がいる。今も笑えないでいる人がいる。



それなのに私が誰かを好きになるなんて、ダメだ。

私だけいい思いをするなんて許されない。



私は今思ってる気持ちを佳織に言った。



「やっぱり、舞はそう考えていたのね。」



全てを聞いた佳織はため息をついて悲しそうにそう言う。



そして一息ついてこう言った。




「舞、よく考えてみて。

あなたが誰かに思いを寄せているのを隠すことがその人たちにとっての償いになるの？

舞が幸せにならないことがその人たちの幸せなの？違うでしょ？

償いは言葉を持ってしかできないこと。そしてあなたの幸せを奪っているってその人たちに思わせるのは、舞の自己満にしかすぎないんだよ。」