甘々な彼とスイートピーを。
それでバレてないと本気で思ってるのか?
「あんなバレバレなのに、知らない方がどうかしてると思わねぇのか?」
「は、はあ?ち、ちげーし!…いっでぇ!」
「動揺しすぎ、それに舌噛んでるし」
「分かったよ…そうだよ。
俺は佳織が好きなんだ。
誰にも言うなよ?
今日は佳織、舞と2人で帰るんだってよ。」
頰を赤らめながらそんなことを言う彼方。
お前は乙女か!
と言いたい衝動を心の中で止めておく。
「……分かった。で、どこ行くんだ?」
「ちょっと…な。」
彼方は少し口元を上げて言った。
この時の彼方の怪しい笑みの理由を俺はまだ気付いていなかった______