【完】女優橘遥の憂鬱
「だったら普通、スキン何か持って行かないよ。きっと、ずっと君が好きだったんではないのかな?」
「あっ、そう言えば社長が彼女が俺のことを愛していたと言っていたよ」
又脱線しそうな雰囲気だった。
「やっぱり。だろうと思った。彼女はきっと本気で君に……、君の才能に惚れ込んでいたのかも知れないな」
「いや、俺には才能なんてないよ」
「だったら、監督に君を紹介なんかしないと思うよ」
「そう言えば、彼女が『良い映像を撮る人を探しているのよ。彼処で腕を磨けばきっと何処でも通用するから』って言った時は小躍りして喜んだよ。俺にとっては神……、いや太陽みたいな存在の人だったからね」
「監督は報道では有名人だったからね。憧れていたんだろ? 彼女はそれを知っていて………」
「ああそうさ。監督は俺にとっては夢への道標だった。だから彼女にも言ってた気がする」
「きっと、だから紹介してくれたんだな」
「そうかも知れないな。彼女の好意が嬉しくて、俺は喜び勇んで指定された場所へ向かったんだ」
「それがあのスタジオかい?」
「うんそうだよ。でも、見て驚いた。それは、グラビアの名前を借りたAV撮影だったんだ」
「それが橘遥さんとの出会い?」
「そう、あれが彼女との出逢いだった。俺、あの時カメラマンとして恥ずべき行為をしてしまったんだ。こともあろうに、カメラを監督に預けて彼女を犯してた。監督はそのカメラで俺を撮影して、ディスクにやいて社長に送り付けたんだ」
「例のバースデイプレゼン?」
「そう。社長室でその現物を見た時は震えたよ。だから土下座をしていた。幾ら謝ったって済むことではない。でもそうせずにはいられなかった」
「監督も罪なことをしたね」
「俺から恋人を引き離すために彼女を……。まだうぶな乙女だった彼女を傷付けた。だからかな? 俺が彼女の中でイッた時、物凄く滲みたらしいんだ。皆で無理矢理遣って深傷を負わせたんだと思う。それでも彼女は、俺のが消毒してくれたって言ってる」
「それほど彼女は君が忘れられないんだね」
「俺あの後、家に戻ってからヌードモデルの彼女と出来なかったんだ。その時、『あの時の声が忘れられない? 初めての時なんて皆あんなものよ。監督が後腐れのないヤツだって言っていたから大丈夫』って言ったんだ」
「あっ、そう言えば社長が彼女が俺のことを愛していたと言っていたよ」
又脱線しそうな雰囲気だった。
「やっぱり。だろうと思った。彼女はきっと本気で君に……、君の才能に惚れ込んでいたのかも知れないな」
「いや、俺には才能なんてないよ」
「だったら、監督に君を紹介なんかしないと思うよ」
「そう言えば、彼女が『良い映像を撮る人を探しているのよ。彼処で腕を磨けばきっと何処でも通用するから』って言った時は小躍りして喜んだよ。俺にとっては神……、いや太陽みたいな存在の人だったからね」
「監督は報道では有名人だったからね。憧れていたんだろ? 彼女はそれを知っていて………」
「ああそうさ。監督は俺にとっては夢への道標だった。だから彼女にも言ってた気がする」
「きっと、だから紹介してくれたんだな」
「そうかも知れないな。彼女の好意が嬉しくて、俺は喜び勇んで指定された場所へ向かったんだ」
「それがあのスタジオかい?」
「うんそうだよ。でも、見て驚いた。それは、グラビアの名前を借りたAV撮影だったんだ」
「それが橘遥さんとの出会い?」
「そう、あれが彼女との出逢いだった。俺、あの時カメラマンとして恥ずべき行為をしてしまったんだ。こともあろうに、カメラを監督に預けて彼女を犯してた。監督はそのカメラで俺を撮影して、ディスクにやいて社長に送り付けたんだ」
「例のバースデイプレゼン?」
「そう。社長室でその現物を見た時は震えたよ。だから土下座をしていた。幾ら謝ったって済むことではない。でもそうせずにはいられなかった」
「監督も罪なことをしたね」
「俺から恋人を引き離すために彼女を……。まだうぶな乙女だった彼女を傷付けた。だからかな? 俺が彼女の中でイッた時、物凄く滲みたらしいんだ。皆で無理矢理遣って深傷を負わせたんだと思う。それでも彼女は、俺のが消毒してくれたって言ってる」
「それほど彼女は君が忘れられないんだね」
「俺あの後、家に戻ってからヌードモデルの彼女と出来なかったんだ。その時、『あの時の声が忘れられない? 初めての時なんて皆あんなものよ。監督が後腐れのないヤツだって言っていたから大丈夫』って言ったんだ」