ねぇ、どうしたいの?



「何?」


興味なさげに宮塚くんは言う。


え、と言うか……まさかここで訊くつもり!?
どう考えても告白でしょー!?
私居るんですけど……。



「ここじゃ、ちょっと…」



と女子生徒の視線が私の方に流れてくる。


ですよねー。



「俺、今忙しいから。話があるならここでして欲しいんだけど。」



宮塚くん、笑顔が黒いよ…。


「え、でも……」



と女子生徒はチラッと私を見た。



そりゃ邪魔者ですよね……。



「あの!私、喉が渇いたので飲み物買ってきます!」
「ちょっと、一乃木さ――」
「では、ごゆっくり!」



呼び止めかけた宮塚くんを振り切って、教室を飛び出す。


女子生徒が立っていたドアとは逆の方から出て、後ろ手でドアを閉めた。


女子生徒は反比例するように中に入っていく。


それを確認して、小さく息を吐いた。



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