猫と乙女
「確かにオレは、他の女を抱いた」



ヒロはあっさりと浮気を認めた。



「その女が本命なの?」


「単なるコンビニエンスな関係。それに今日、縁を切ったし」



「コンビニエンスって?便利ってこと?」



「まぁ、そういうこと。所謂、セフレ」



「私がいるのにどうしてセフレなんか…。どうして私を…抱いてくれないの?」



悔しいけれど、思い切って聞いた。私だって女だもん。愛する人に、抱かれたい…。



すると、ヒロの口から意外な言葉が返ってきた。


「オマエは、壊れそうだから」



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