ごめんね、ボクのカラダ
「うん、そう。あまり見たこと無い数字でしょ?なので帰れないのは理解したかな?」

「ひゃい。」ちゃんとした発音が出来なくなっている。急に悪くなってきた気がした。

「先生、ちょっと具合悪いんで。横になっていいですか?」

横から看護婦さんが

「もう、病棟の準備できてるからこのまま上がりましょう!先生、西3でベッド確保
出来ましたので。」

「西3、西3、OK。行って。」

「早乙女さん、お家に連絡しますよ。」

『うん』

頷くだけが精一杯だった。
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