無愛想な彼が私を見ない理由



『おかしすぎでしょ、この量……』


教室の扉には本当にたくさんの人が居て、

邪魔なくらい。


「どーしよ、叶波」


『うーん、つっこむ?』


「はいっ!?」


こ、この中につっこむの!?

叶波、適当すぎでしょ!?


『いっくよー………』


そうこう考えていると、叶波は私の手を握った。


『すいませーんっ!!!』


とか棒読みで叫んでた。


「うわぁっ!」


私も叶波とは別の意味で叫んでた。



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