無愛想な彼が私を見ない理由



もし、私が………可愛くて、優しくて。


誰にでも気が利くような子だったらどうだったのかな…………。


少しでも話せたのかな…………。


………そんなことを考えながら書いていた日誌は

書き終わっていた。


…よかった、あまりかからなくて。

叶波が退屈しないで済むから。


窓からさぁ…っと風が吹いた。


「あ……、閉めないと……」


座っていた椅子から立って窓の方へ行く。


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