無愛想な彼が私を見ない理由
………やばい。
また顔が赤くなるかもしれない。
名字、呼ばれるだけでも緊張するのに、
そんなこと言われたら、
やっぱりドキドキしてしまう。
面白いって、誉められてるか分からないけど…。
『あ、もうけっこう時間過ぎた』
時計に目をやると、時間は早瀬さんと喋ってた時より、かなり進んでて、
空もだんだん暗くなってきた。
そろそろ帰らないとまずいかな……?
まだ、真っ暗じゃないけど………。