無愛想な彼が私を見ない理由
『佐倉くんと、放課後デートです』
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あれから時間は過ぎてもう放課後。
ついつい授業はぼーっとしてしまって全然真面目に受けれなかった。
『はーづき!!』
「ん?どうしたの?叶波」
『ちょっと帰り、お茶しない??』
叶波にしては珍しいお誘い。
ん?行きたいとこでもあるのかな?
「いいよ?」
私はそう返した。
今日も別に用事はないし、叶波の頼みなら何でもいいし。
しかも機嫌がいいし………っ。