無愛想な彼が私を見ない理由
--------------
家について、ぼさぁっとベッドに倒れ込んだ。
疲れた、うんすっごく。
……どうしたら、佐倉くんと話せる?
どう声をかければいい?
ぐるぐる頭の中を同じ答えがループする。
……自分で動かないといけない、
そんなの分かってるのにどうしても…
動き出せない。
………結局、私何にも変われてなかった。
もう、嫌だ。
「…………嫌だ……」
こんな意気地なしに何をしろっていうの…。