無愛想な彼が私を見ない理由


………休日は何もかんがえられなくて、

ただ気分だけが落ち込んだ。


もう………休日があけてしまった。


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「おはよ、叶波…」


『…?おはよ?

どうしたの、テンション低いよ?』


「………ね」


とりあえず笑ってみる。

……分かりやすすぎ?


『…………無理に元気出せとは言わないけど、

相談には乗るからね』


叶波がニコッと優しそうに笑う。

……優しすぎて嬉しすぎて泣きそうかも。


…ありがとう、叶波。


『ほーらー、行くぞー』


叶波に手を引かれて、

思わずクスッと笑ってしまった。




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