無愛想な彼が私を見ない理由
---そのまま昼休みになった。
私は叶波と2人で好きな小説の話、漫画の話を色々してた。
『そーそー!あのシーンは良かった!』
「よかったよね!!でね………」
そこまではいつも通りだったんだ。
----そこまでは。
『岡野さん』
「はい?…………えぇっ!!?」
昼休み、私に話しかけてきたのは……
………………佐倉くんだった。
『え!佐倉くんが葉月ちゃんに話しかけてるよ!?』
『女子とめったに話さない佐倉くんが!?』
………周りの女の子がざわざわと話しだした。
私だってびっくりしてる。
『……どうしたの?
本………、もう少しだけ待ってって言いにきたんだけど』
佐倉くんはそう言った。
あ、あ、そうゆうことですか!!
「あ、うん!!平気です!!」
『………じゃぁ、ごめん』
佐倉くんはそう言うと席に戻っていった。