無愛想な彼が私を見ない理由



『ねぇ!葉月ちゃん!今のどうゆうこと!?

佐倉くんと仲いいの!?』


「え?!えっと………そんな………」


女の子にそう言われ慌てて答える。

けど、どうやって答えればいいの!?


「え……」

キーンコーンカーンコーン……


チャイムが私の声をかき消すように鳴った。

助かった………っ。


『あー、なっちゃったー……。

しかたないかー……』


そう言って女の子は席に戻っていった。


『後でね、葉月』


叶波も戻っていった。



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