無愛想な彼が私を見ない理由



叶波が私の元に来た。

ん?でも今気になったんだけど……。


「名前呼びなの??」


沙南って………。


『あぁ、女みたいな名前だから覚えてさー。

逆に名字知らない。


……………名字何だっけ??』



『波多野です!あと!女みたいな名前とか言うなよ!!』


波多野くんは苦笑いしながら叶波の言葉につっこんだ。


けど、叶波は笑って

『ごめんごめん』

と言った。


た、確かに女の子みたいな名前だよね……。

さなって……。


< 86 / 353 >

この作品をシェア

pagetop