無愛想な彼が私を見ない理由
佐倉くんのことばっかり考えてしまうのはただ単に、好きだからだけど
下手すると私って………危ないのかな!?
いやいや、ないよね……。
それだったら悲しすぎる。
バサーッ
廊下でノートか何かが崩れた音がした。
そこでやっと我に返る。
「だ、大丈夫ですか??」
さっきの音はこの、女の人が本を落とした音だったらしい。
私は慌てて本を拾った。
けど、その本はたくさんあって、
何でこんなにあるんだろうと思った。