大好きです。


次の日の学校

授業中



「おい、前田」

桐生が話しかけてきた。

「なに?」

「お前なんで女子校から公立に転校したん?」

「親の転勤」

「ふぅーん」

「なんで、そんなこと気になるん?」

「いや、お前さぁ敵作りやすそうだからいじめられたんかと思って。」

「はぁ、あんたバカ?
私は、可愛しスタイル抜群で敵作りやすそうだけど、普通に性格いいし!」

「なんかお前、面白いな」

私は、無視した。
なんなのよこいつ


「おい、前田のこと、呼び捨てでいいか?」

「なんで?」

「前田って言いづらいから」

「たった、三文字ぐらいいいじゃん」

「言いづらいから」

そんな感じの話がずーっと続いて、とうとう私は

「いいよ」

「よっしゃぁー、じゃあ俺のこと翔って、呼ぶんだぞ」

「えっ、なんで?」

その瞬間
ーーーキンコーンカンコーンーーー

と、チャイムが鳴った。

「じゃ、そういうことで葵」

そういいながら、走って教室を出て行った。



なんなのよ、あいつ





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