姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
心の穴
【 姫花 】
夏休みに入って、3日目・・ 今日も私は家にいる
終業式の後のカラオケで、結局アミとは何も話してない。
やっちゃんとパフェとカキ氷を食べて、歌を歌うわけでもなく、たわいもない話をして先に帰ってきた。
そういえば、潤也や壱は大丈夫だったかな?
今日から、アニキは2週間仕事でいない。
賢次とふたりで、ロシアのシベリア鉄道に乗って旅をする番組の撮影らしい・・
なんで、このふたりなのかわかんないけど、アニキは「ロシアの色白美人が待ってるぜ~」なんてアホな想像を膨らませている。
パッキングを終え、出かける準備をしているところに
「がっくーん! おはよう!!」とやけにテンションの高い賢次がやってきた
賢次って低血圧で朝苦手じゃなかったっけ?
「おはよ~ アニキなら今準備してるからちょっと待っててあげて」と賢次にコーヒーの入ったカップを差し出した
「さんきゅ~」
本当にテンション高い・・
「朝から元気だね・・」
何気に気になるので聞いてみた
「バレた? 夕べっていうか3日寝てねぇのよ。 記録更新中!!」
なるほど・・・
「仕事忙しいんだ?」
「一昨日は仕事だったけど、夕べは故意に起きてた」
「なんで?」
「今日遅刻できねぇから・・ がっくん待たせるなんて、俺の命がなくなる・・」
あぁ・・そういうことか・・ 私と幼なじみの賢次は必然的にアニキとも幼なじみなわけで、アニキにとって、賢次は弟みたいなもんなんだけど、その気持ちが賢次には伝わらず、自分は舎弟的な存在だと思い込んでいる
「ロシア楽しみだね~ 綺麗な女の子つれて帰ってくるってアニキ張り切ってるよ」
「がっくんらしいわ・・ 俺は女はいいや・・それより、姫にうまいウォッカ買ってきてやるな! 楽しみにしとけ!!」
「え? ウォッカ? なんで?」
「ロシアっつったら、ウォッカだろ?」
ん~ 確かにウォッカはロシアのお酒だけど、それがお土産なの? 他のがいい・・
夏休みに入って、3日目・・ 今日も私は家にいる
終業式の後のカラオケで、結局アミとは何も話してない。
やっちゃんとパフェとカキ氷を食べて、歌を歌うわけでもなく、たわいもない話をして先に帰ってきた。
そういえば、潤也や壱は大丈夫だったかな?
今日から、アニキは2週間仕事でいない。
賢次とふたりで、ロシアのシベリア鉄道に乗って旅をする番組の撮影らしい・・
なんで、このふたりなのかわかんないけど、アニキは「ロシアの色白美人が待ってるぜ~」なんてアホな想像を膨らませている。
パッキングを終え、出かける準備をしているところに
「がっくーん! おはよう!!」とやけにテンションの高い賢次がやってきた
賢次って低血圧で朝苦手じゃなかったっけ?
「おはよ~ アニキなら今準備してるからちょっと待っててあげて」と賢次にコーヒーの入ったカップを差し出した
「さんきゅ~」
本当にテンション高い・・
「朝から元気だね・・」
何気に気になるので聞いてみた
「バレた? 夕べっていうか3日寝てねぇのよ。 記録更新中!!」
なるほど・・・
「仕事忙しいんだ?」
「一昨日は仕事だったけど、夕べは故意に起きてた」
「なんで?」
「今日遅刻できねぇから・・ がっくん待たせるなんて、俺の命がなくなる・・」
あぁ・・そういうことか・・ 私と幼なじみの賢次は必然的にアニキとも幼なじみなわけで、アニキにとって、賢次は弟みたいなもんなんだけど、その気持ちが賢次には伝わらず、自分は舎弟的な存在だと思い込んでいる
「ロシア楽しみだね~ 綺麗な女の子つれて帰ってくるってアニキ張り切ってるよ」
「がっくんらしいわ・・ 俺は女はいいや・・それより、姫にうまいウォッカ買ってきてやるな! 楽しみにしとけ!!」
「え? ウォッカ? なんで?」
「ロシアっつったら、ウォッカだろ?」
ん~ 確かにウォッカはロシアのお酒だけど、それがお土産なの? 他のがいい・・