姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
姫の隣に来たのは、賢次だった
「もう大丈夫なのか?」
「今はだいぶいいよ」
「そうか・・・ 姫が倒れたってマネージャーから聞いた時のがっくん、すげぇ焦ってたぞ」
「仕事放りだしてまで帰ってこなくてもいいのにね」
「俺もすげぇ心配した・・・」
「いっつも心配掛けてばっかりだよねぇ・・・アニキにも賢次にも・・」
「そういえば、子どもん時歩きながら寝て、土手から川に落ちて、腕ぱっくり切ったよなぁ・・・」
「そんな事もあったよねぇ・・・」
「あん時のがっくんの焦った顔、いまだに忘れらんねぇ・・・」
「いつまで経ってもそんな顔させて、私って成長してないよね・・」
「あん時は、テレビの影響で盲目の振りして歩いて、そのまま寝ちゃったんだっけ? 今はそんなアホな事してねぇじゃん!」
「ねぇ・・馬鹿にしてる?」
「してねぇけど?」
「そう・・・」
目の前には、ホタルがいて、上を見れば、満天の星空で、隣にいる幼馴染
蚊には刺されたけど、心に空いた穴が少し小さくなった
物心ついた頃から一緒にいる賢次の存在は、姫花にとって、心地いいものだった
こうやって、昔から私の心を穏やかにしてくれる幼なじみの賢次・・
ありがとう・・・
「もう大丈夫なのか?」
「今はだいぶいいよ」
「そうか・・・ 姫が倒れたってマネージャーから聞いた時のがっくん、すげぇ焦ってたぞ」
「仕事放りだしてまで帰ってこなくてもいいのにね」
「俺もすげぇ心配した・・・」
「いっつも心配掛けてばっかりだよねぇ・・・アニキにも賢次にも・・」
「そういえば、子どもん時歩きながら寝て、土手から川に落ちて、腕ぱっくり切ったよなぁ・・・」
「そんな事もあったよねぇ・・・」
「あん時のがっくんの焦った顔、いまだに忘れらんねぇ・・・」
「いつまで経ってもそんな顔させて、私って成長してないよね・・」
「あん時は、テレビの影響で盲目の振りして歩いて、そのまま寝ちゃったんだっけ? 今はそんなアホな事してねぇじゃん!」
「ねぇ・・馬鹿にしてる?」
「してねぇけど?」
「そう・・・」
目の前には、ホタルがいて、上を見れば、満天の星空で、隣にいる幼馴染
蚊には刺されたけど、心に空いた穴が少し小さくなった
物心ついた頃から一緒にいる賢次の存在は、姫花にとって、心地いいものだった
こうやって、昔から私の心を穏やかにしてくれる幼なじみの賢次・・
ありがとう・・・