姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
「ん~ 隣にいるのが自然って感じかな。 一緒の空間にいても気にならない」と日向
「それって、いてもいなくてもどっちでも良い様にも聞こえますけど?」と潤也
「そうかな? 何かを一緒にやるっていう時間の共有なら、俺と君でも出来るかもしれない。でも、俺は、君と同じ空間にずっとはいられないかな」と日向は笑った
暗に牙を向けられて、潤也は返す言葉が見つからなかった
「一緒にいて、お互い別の事をしながら時間を過ごす、その中で、時々心が反応しあうんだ。俺たちってそんな関係」と日向は締めくくった
もう誰もふたりに突っ込まなかったし、姫花自身、日向がそんな風に自分との事を考えて、感じてくれていたなんて思わなかったので、驚いたし、嬉しかった
少し離れたカウンターで賢次は皆に背を向け、話を聞いていた
「賢次・・いいのか?」
そんな賢次を心配そうにアリが見る
「良いも何も・・・姫花が選んだのはあいつだ」
「選んだって・・お前は選ばれるように立候補したのか?」と龍馬
「立候補って・・選挙かよ」と呆れ顔の賢次
「あきらめるのか?」とアリ
「さぁね・・ 」と賢次はグラスの中身を一気に空けた
「そう簡単にはいかねぇよなぁ・・ あんないい女早々いねぇし、ましてやその良い女と一緒に育ってきたんだから・・・ お前の女の基準って姫花だもんなぁ・・」と龍馬
「それは改めたほうがいいよ?姫花は並みの女じゃない」
とアリは新しいグラスを賢次の前に置いた
「・・・・わかってる 姫花は並みじゃない あいつは最高だよ」
と言う賢次はどこか遠くを見ていた
「それって、いてもいなくてもどっちでも良い様にも聞こえますけど?」と潤也
「そうかな? 何かを一緒にやるっていう時間の共有なら、俺と君でも出来るかもしれない。でも、俺は、君と同じ空間にずっとはいられないかな」と日向は笑った
暗に牙を向けられて、潤也は返す言葉が見つからなかった
「一緒にいて、お互い別の事をしながら時間を過ごす、その中で、時々心が反応しあうんだ。俺たちってそんな関係」と日向は締めくくった
もう誰もふたりに突っ込まなかったし、姫花自身、日向がそんな風に自分との事を考えて、感じてくれていたなんて思わなかったので、驚いたし、嬉しかった
少し離れたカウンターで賢次は皆に背を向け、話を聞いていた
「賢次・・いいのか?」
そんな賢次を心配そうにアリが見る
「良いも何も・・・姫花が選んだのはあいつだ」
「選んだって・・お前は選ばれるように立候補したのか?」と龍馬
「立候補って・・選挙かよ」と呆れ顔の賢次
「あきらめるのか?」とアリ
「さぁね・・ 」と賢次はグラスの中身を一気に空けた
「そう簡単にはいかねぇよなぁ・・ あんないい女早々いねぇし、ましてやその良い女と一緒に育ってきたんだから・・・ お前の女の基準って姫花だもんなぁ・・」と龍馬
「それは改めたほうがいいよ?姫花は並みの女じゃない」
とアリは新しいグラスを賢次の前に置いた
「・・・・わかってる 姫花は並みじゃない あいつは最高だよ」
と言う賢次はどこか遠くを見ていた