姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
潤也が・・
「あれ張り出してから、ミール(食べ物)のオーダーが倍になってるよ・・ 午前なんかドリンクばっかだったもん」とさっき言っていたし・・
ヒナって、売上とか集客とか絶対トップ狙ってるよね・・・
なんて考えていたら、心地よいメロディーが流れてきた
「姫~ ちょっとこっち来てみな?」と賢次に呼ばれて、厨房から顔を出した
そこにいたのは、バイオリンを弾いている日向の姿だった
「日向さんってマジ、バイオリニストだったんだなぁ~ 初めてみた!」
と潤也は興奮気味
日向の奏でるメロディーは、時に優しく、時に激しく、まるで日向によって命を吹き込まれているようだった
「日向さんのバイオリンが生で聴けるなんて・・・」
と咲は目をウルウルしながら聞いている
「そんなにバイオリン好きなの?」ちょっとふてくされている大吾
「だって、神路日向(かみじ ひなた)って言ったら、知らない人はいないくらいだよ! 日向さんのコンサートのチケットなんてプレミアがついて、ネットオークションとかじゃあすごい事になっちゃうし? 飛行機に乗ってまで、わざわざ日向さんのバイオリンを聴きに来る人もいるって聞いたよ・ ってしらなかった?」と一気にまくしたてる咲
「・・・っていうか・・・日向さんの苗字が神路(かみじ)ってのも今知ったし・・」と大吾
賢次も潤也も日向に関して知らないことばかりだったので、正直驚いていた
姫花にしても、流石に苗字くらいは知ってはいたが、仕事の話は聞いたことがなかったので、咲の情報に驚きつつ、彼氏の事なのに知らなかったことが悔しかった・・
カフェにとどまらず、さっきまで騒がしかった廊下までもが静まり返り、皆日向の音楽に耳を澄ませていた
3曲ほど弾いた日向は、黙って一礼し、割れんばかりの拍手・喝采を背に控え室へ引っ込んだ
運がよければ、日向のバイオリンが聞け、あこがれのモデルや俳優が接客をしてくれ、今年のミスが普段食べているメニューが並ぶカフェ・・
この揺ぎ無い三本柱・・
あっと言う間に初日の終了時間になっていた
「あれ張り出してから、ミール(食べ物)のオーダーが倍になってるよ・・ 午前なんかドリンクばっかだったもん」とさっき言っていたし・・
ヒナって、売上とか集客とか絶対トップ狙ってるよね・・・
なんて考えていたら、心地よいメロディーが流れてきた
「姫~ ちょっとこっち来てみな?」と賢次に呼ばれて、厨房から顔を出した
そこにいたのは、バイオリンを弾いている日向の姿だった
「日向さんってマジ、バイオリニストだったんだなぁ~ 初めてみた!」
と潤也は興奮気味
日向の奏でるメロディーは、時に優しく、時に激しく、まるで日向によって命を吹き込まれているようだった
「日向さんのバイオリンが生で聴けるなんて・・・」
と咲は目をウルウルしながら聞いている
「そんなにバイオリン好きなの?」ちょっとふてくされている大吾
「だって、神路日向(かみじ ひなた)って言ったら、知らない人はいないくらいだよ! 日向さんのコンサートのチケットなんてプレミアがついて、ネットオークションとかじゃあすごい事になっちゃうし? 飛行機に乗ってまで、わざわざ日向さんのバイオリンを聴きに来る人もいるって聞いたよ・ ってしらなかった?」と一気にまくしたてる咲
「・・・っていうか・・・日向さんの苗字が神路(かみじ)ってのも今知ったし・・」と大吾
賢次も潤也も日向に関して知らないことばかりだったので、正直驚いていた
姫花にしても、流石に苗字くらいは知ってはいたが、仕事の話は聞いたことがなかったので、咲の情報に驚きつつ、彼氏の事なのに知らなかったことが悔しかった・・
カフェにとどまらず、さっきまで騒がしかった廊下までもが静まり返り、皆日向の音楽に耳を澄ませていた
3曲ほど弾いた日向は、黙って一礼し、割れんばかりの拍手・喝采を背に控え室へ引っ込んだ
運がよければ、日向のバイオリンが聞け、あこがれのモデルや俳優が接客をしてくれ、今年のミスが普段食べているメニューが並ぶカフェ・・
この揺ぎ無い三本柱・・
あっと言う間に初日の終了時間になっていた