姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
あ~と咲以外は納得した

多分、いや絶対、ガクの嫉妬だ…

馴れ馴れしくりんに接する彼等を何処かで目にしたのだろう…

ガクとりんがどういう経緯で゛恋人゛という関係になったのかは、わからないが、周囲がふたりを恋人だと認識してからの目に余るほどの執着心…

りんはあんなんで疲れないのか…とも思うし、姫花は自分の兄のそんな一面に若干引き気味ではあった

「私は、服を着てても良いって言ったんだよ?」と話すりん

「え? あの写真撮るとき?」と姫花

首を横にブンブン振り、「違う。写真撮る前」とりん

「りん?あいつらってあの格好の他に何かされてんの?」と眉をひそめる龍馬

「モスキート・ボックスに半日いただけよ」とシラッと答えるりん

あぁ…だからあんなに体をモジモジさせているのか…

かゆくても、何も出来ないのか…

そう、二人はりんによって、蚊が大量にいる部屋に半日軟禁されていたのだ

「ガクが勝手にパンツ一丁にして、バリカンで髪をゴリンにして、モスキート・ボックスに入れたのよ?」

とりんは酷いわよね~と言わんばかりの顔を周囲に向けた


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