姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
ガクと日向にダンスを申し込みに何人も来ていた

しかし、ガクはりんと繋いだ手を話さなかったし、日向に関しては、彼女らの存在すら視界にいれていなかった

そんな彼女らのフォローをするのは龍馬ただ一人…

賢次は無関心だし、大吾には咲しか見えてないし、潤也は近寄るな、話しかけんなオーラを出しまくっていて、そんな友人の姿にため息をつきながら、龍馬が愛想良く、寄ってくる彼女らを解散させていく

そんな姿を見ながら

「つ~か、俺らもまだまだだよな」と賢次が呟いた

「なにが?」

賢次の言いたいことがわからない潤也が聞き返した

「本当だよな…」日向にはその意図が伝わっていたようだ

「だからなんなんだって!」潤也はイライラし始めていた

「気安く話しかけられるなんて、まだまだだってことだろ?」とガクが話に加わった

「何ソレ…」呆れる姫花

「ウゼーんだよ… ここぞとばかりに話しかけてきやがって…」

という賢次の言葉は、群がる彼女らの耳に確実に届いており、龍馬が必死に波風たてぬようとしていた努力と時間を無駄にした
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