姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】

前夜・・・ と 賢次の限界

研修旅行を明日に控えたAQUAに集まっているのは、姫花・りん・大吾・龍馬の4人

「姫花~ 私も明日連れてってよ~」とりん

「りんも普通科にすればこういう高校生らしい行事があったんだよ~」と自慢げな姫花

「あ~俺マジ心配!! 絶対咲のこと付回す男いるもん!」とここ1週間ず~っと不機嫌な大吾

「ったく何言ってんの? もう腹くくりなさいよ!」と呆れるりん

「だってよ~」と納得しきれてない大吾

「でも、あの『来るもの拒まず、去るもの追わず』の大吾がこんなんなるなんて、咲ちゃんってすげえのな」と感心しきりの龍馬

「本当だよ。 みんなは知らないだろうけど、私はいつも咲ちゃんと一緒でしょ?常にメールきてるんだよ? 仕事の合間も大吾、携帯離さないでしょ?」と姫花

「あ~ 確かに!! あいつ、レッスンの間もポケットに携帯入れてて、バック宙で携帯落として、すっげー焦ってたもん!」と思い出し笑いの龍馬

「うっせぇよ! 咲も心配だけど、姫花も気をつけろよ?」と大吾

「何、急に?」と突然話の矛先が変わり驚く姫花

「そうだよ? ロッジに泊まるんでしょ? ちゃんとかぎ閉めて、警備なんかないんだからね!」とりん

「そう! 呼び出しされても簡単についてくんじゃねぇぞ?」と龍馬

「は? みんなで何? 子どもじゃないんだから、着いていきません!」とちょっとキレ気味の姫花

「いや・・・そういう意味じゃなくってさぁ・・」と呆れ顔の龍馬

「大丈夫だよ! 姫は普段から呼び出しされても全部無視と気がつかないフリを決め込んでるからさ・・」と賢次がやってきた

「はぁ? なんだよそれ?」と大吾

「ね♪ 姫」と賢次

「なんで、知ってんのよ?」と戸惑う姫花

「姫~ 何の話~」といつもより低い声のりん

「りん、怖いって・・・ 」とため息をついた姫花は「今まで、下駄箱や机の中の手紙とかの呼び出しは気がつかないフリをして、そのまま床に落としてきました。教室まで来ての呼び出しは、その場で断ってきました。 ごめんなさい」と頭を下げた

「ね!」と笑う賢次

「なんだそれ?」と大吾

「ごめんなさいって・・」と言い爆笑の龍馬とりん

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