姫☆組 (姫シリーズVol.1) 【完】
姫花はまだ暗いうちに叩き起こされ、ロケバスに揺られること2時間・・・

着いたのは普通のスタジオ なんで2時間もかけてこのスタジオなのかわからなかったけど、そんな疑問も口にすることなく控え室に入った

用意されていた衣装は、黒いボクサーパンツ・・もちろん男性用・・とバスローブ・・ただ、それだけ

意味がわからない・・・

何?

コレ・・・

思考が停止して、その場から動けない・・

【 ガチャ 】 控え室のドアが空いて入ってきたのは、理事長の妹で実質私のこの仕事を管理している竹下さん

「あら? 姫花ちゃん、まだ着替えてないの?」

というなんとも腑抜けた言葉に思わず頭に血が上る

「竹下さん! 着替えてないのって!! どういうことですか? 衣装ってパンツじゃないですか!!」一気にまくし立てた

「そうよ? だって、今日はそのボクサーパンツのポスター撮りだもの。 映像の方は、来週別で撮るのわよ?」

「っていうかこのパンツって男性用じゃないの? なんで女の私が宣伝するのよ?」

「色気をだしたいっていうスポンサーの意向よ? この前とった、学園のパンフが姫花ちゃんのいい宣伝ブックになってるの♪」

それからしばらく竹下さんと話をしてみたけど、もう埒が明かないので、諦め、不本意ながらも、身に付けているものを全て脱ぎ、ボクサーパンツを履き、バスローブを身にまとった。

そして、イスに座り、されるがままに髪や顔をいじられ、スタジオに立っている姫花がいた



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