この香りで惑わせて
「やばいよ……興奮してきた」
熱い吐息を吐きながら、さらにショーツを剥ぎ取り、さらけ出された足の間に顔を埋める。
もう、息が止まりそうだった。
彼に、そこを舐められ、啜られたことはない。
まるで、猫がミルクを舐めるみたいにされて、はしたないくらい悶え蜜を溢れさせた。
ようやく舐める音が聞こえなくなる頃には、頭の中は霞がかかったみたいになっていた。
舐められただけで絶頂に達して、弛緩した体はうつ伏せにされるがままだった。
「わかるか、亜美」
何も身につけていない臀部に、彼の下半身が押し付けられる。
「もう、痛いくらいなんだ。君の体温が上がって、もっといい匂いがしてきた」
彼の下半身は、怖いくらい固くなり、布越しでも脈打つのがわかるくらいになっていた。