《姫関!》 SS小説
まだ扇風機に「我々は宇宙人だ」と言える程の季節に。
また私達は生徒会室にいた。
「『なんでもDE☆ボックス』
作ったから、全員集合」
『なんでもDE☆ボックス』という少し理解不能な言葉を発する香月は、生徒会室の真ん中にあるガラステーブルになんでもなんとかを置いた。
「なんでもなんとかって、なに香月?」
「俺らの自己紹介って、物凄く短時間だっただろう?だから、なんでもなんとか」
「なんでもなんとかって名前じゃないでしょうに~」
「んで? やろうぜ早く」
「賛成っ!! 早くやろー」
みんなはこの時は期待と希望しか見えなくて。
ニヤリと笑った香月の心中は考えずにいた。