《姫関!》 SS小説
「俺、8月9日」
「僕は1月23日ー!」
「椎は?」
「3月の28日」
「んで俺は5月5日ね。はい次ー」
椎は3月なのか。
真帆の数字が1、2、3となってる事に関して誰もツッコまないのは何でだろう?
「『前に授業を教えていた疋田先生は何弁ですか?みんな理解出来ているのですか?』」
「疋田先生かー。んー、津軽弁だよね確か」
「適当に理解してるよなみんな。っていうか、あんまり授業受けてねぇし俺ら」
「疋田先生の授業はわかりやすいわよね」
「県内でも有名なんだよ、疋田は」
なんて口々に言っていると。
不愉快そうに香月は掌を合わせてパンパンッと鳴らした。
みんな音の出た所に注目すると。
「津軽弁の本、持ってるからジャンケンで負けた人が津軽弁でなにか一言な」
「え?!」