《姫関!》 SS小説
「絶対つまんないって思ってるわあいつー」
「腹くくるしかねぇな」
香月に聞こえないように陵と奏夛はひそひそ話をしていた。
うわぁ、私ジャンケン弱いからホント苦手なんだけ─────
『最初はグー、ジャンケン』
「え!? ぅわっ」
『ポンッ!!!』
ええぇ ッ!?!?
今の酷い!!
「チョキを最初に出す人って、
確かエロいんだよー?」
「ちょ、それ私に言う? チョキを最初に1人だけ出してる私に言う?」
ジャンケンの結果はきれーいに割れて、私がチョキで他の生徒会メンバーがグーだった。
「だから私、ジャンケン弱いって言ったじゃない!」
「うん、多分それは心の中だと思うよー」
「じゃあはい、夢夏。準備出来たら教えろよな」
「ぇーーーーー・・・・・・・・」
「ぅわー、めっちゃロングトーンだな姫ー」