《姫関!》 SS小説



溜め息をつき、手で顔を覆って下を向いた。

すると椎が髪を優しくさらりと撫でてくれた。


「頑張れ、夢夏。」

「ぅー、物凄く嫌。」

「はい、このページ読んで一言どうぞ」


ズイッと前に差し出してきた本のページには、津軽弁の基本が書いていた。

っていうか津軽弁の基本ってなに?!


「コ、コホン。


わぁの事とばいじめんのやめでけれじゃ・・・・・。たんげ悲しいはんで、みんな優しぐして・・?」


全部言い終わると、私の顔は真っ赤になって体が熱くなった。


「か。 可愛いいんですけどぉー!!!!」

「チビのくせにな」

「涙目がそそるよなぁ? プレイが激しくて優しくして、みたいなー、?」

「おめでとう夢夏。 夢夏のおかげで次にいけるよ」

「ひっく、………なんにも嬉しくないー…」

「なにそのエロボイス」

「なんにもエロくないッ!!変態!!」



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