大好きな君の。
4章 本当のこと。
*朋実目線。*
幸せを願うだけでいい、
好きでいるだけでいい、
隣にいるのは私じゃなくていい。
1週間前の私は確かにそう思った。
じゃあなんで。なんでこんなに心が痛いんだろう。
「公園、よってこ」
憐ちゃんに手を掴まれ、引っ張られる。
あの日と同じ手だ。
優哉さんと会った最後の日。
「憐ちゃん、おねがいがあるの」
公園について、ブランコじゃなくベンチに座った私達。
私は、憐ちゃんに頼みごとをすると、憐ちゃんは快くOKをしてくれた。
優哉さん、もっとはやく、あなたの心をしれていたら
こんなことにはならなかったのでしょうか。