大好きな君の。
「こんにちは」
扉の先にいたのは朋ちゃんではなく昨日の女。
「忘れ物ですか?」
「ううん、ただのお見舞い」
笑顔を作り彼女に尋ねる。
彼女は昨日と同じく、朋ちゃんの特等席に座った。
そして鞄をあさり、なにかアルバムのようなものを取り出した。
「これ、去年の学校祭の写真。こっちが付き合い出した時の写真」
俺と彼女のうつったたくさんの写真。
そのうちの何枚かは密着して写っているものもありどうやら付き合っていたというのは本当らしい。
「悪いけど、今俺が付き合ってるのはーーーーー……」
「そうそう、これね、優哉のお父さんのお葬式」
ーーーーー……え?