大好きな君の。
次の日、俺は優哉に会いに行った。
「朋美と付き合う気はないのか」
「うん」
「天海の方が好きなの?」
優哉はさみしそうに笑った。
「もうそんな気持ちないよ」
「じゃあなんで……」
「しょうがない、俺は加害者側なんだ。
俺の父さんが朋美の1番大事な人を奪った。
朋美を自殺に追い込んだ。そうだろ?」
そんなやつがそばにいたら、幸せになれない。
優哉は遠く遠く、窓の外を見つめてそういった。
その決意はあまりにも固くて、俺はそのまま帰る他なかった。