大好きな君の。






「あー、もうわかんない!!」








 憐とわかれて10分?いや、20分?


 せめてスマホを持って来ればよかったな、と後悔。







 道がわからない。



 地図何て持ってたところで、現在位置がわからないとつかえねーんだよ!




 お腹も減ったしイライラしている私は、地図を踏みつけようかと思った。


 ……やらないけどね。













「もう疲れたよ…」













 お腹もすいたし。


 アイスを食べようにもこの時期に外でアイスなんて食べる気にもならない。


 財布は持ってるけど、家ではきっとおばあちゃんがご飯作って待ってくれてるはず。






 おばあちゃんの好意は裏切れない。






 とりあえず通りに出てみる。




 適当に道を歩いていると、歩道橋が見えた。














「なつかしい、な」






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