大好きな君の。
「ね、もしさ、診察結果で大丈夫っていわれたら、その、優哉さんに会いにいっていい?」
もし、もしも、迷惑じゃなかったら。
会いたい。
会って、ありがとうを伝えたい。
私に、自殺なんて、する意味ないって、教えてくれたその彼に。
「きっと、優哉も喜ぶ」
憐は微笑んだ。
優哉さんのこと、きっと、大好きなんだろうなって思う。
「もう、優哉さんのお見舞い、いったの?」
「まあ」
「てゆーか、今って何月何日?!」
「え、3月、29日。」
私がおばあちゃんの家に来てから3日も経ってる。
てことは、優哉さん、3日もの間ずっと寝ているの……?
「大丈夫だって。助かるよ、優哉は」
心配そうな私を見て、憐は私の頭をぽんぽんっとし、笑って見せる。
「うん」
そんな憐に、私は弱く笑ってみせることしか、できなかった。