大好きな君の。







 土曜日だった。


 午前から優哉さんのもとに行こうと思った私。




 憐ちゃんは部活かな、と思って誘わない。



 そうそう、憐ちゃんは書道部なんだって。



 なんか綺麗そうな字書くイメージあるもん。ぴったりだと思う。












「あれ?憐ちゃん」














 病院に行くと、憐ちゃんがいた。



 1階のロビーにいたので、何でここにいるんだろう?と思う。















「今日は行かない方が良い」
「え……?てかなんで憐ちゃんここにいるの?病室、一緒に行こ?」
















 憐ちゃんの言っている意味がわからなくて、



 私は憐ちゃんの手をとって優哉さんの病室に行こうとする。



 そんな私の手を憐ちゃんは振り払った。













「ど……どうしたの?」
「だから言ってるだろ。行かない方が良いんだって…」







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