大好きな君の。
「ごめん。全部俺のせいだ」
「全然意味わかんない……」
憐ちゃんの言ってる意味を頑張って理解しようとする。
けどわからない。
優哉さんの病室に行くなってこと?
でもだとしたら、なんで?
頭の中が疑問だらけだ。
「お願いだ、今日は帰ってくれ……」
憐ちゃんが深々と私に頭を下げる。
何があるのか知りたい。
でも憐ちゃんは言いたくない。
でも私は知りたい。
そんなことがぐるぐるぐるぐる回る。
「やっぱり、理由も言わないで行くななんて私は聞けない」
「朋実……」
「なんか今日の憐ちゃん、憐ちゃんらしくないよ」
私は一人優哉さんの病室まで走った。