大好きな君の。
優哉の父親は、トラックのドライバーだった。
母親は若いうちに亡くなっている。
だから、優哉がいとこである俺の家に来ることは多かった。
その日もそうだった。
3月24日。星が綺麗な日だった。
「優哉、お父さんがーーーーー……」
交通事故。
優哉の父親の、居眠り運転が原因だった。
ぶつかった相手の車に乗っていたのは3人。
運転席と助手席に座っていた人は即死だったらしい。
優哉の父親はドクターヘリに乗せられ、すぐに病院に連れて行かれた。
今でも覚えている。
警察からうちに電話が来て、それを取った母親の驚いた顔。
母親に話を聞いた優哉の顔。
父と母と優哉と俺の4人で、優哉の父親が運ばれた病院に向かった。