大好きな君の。





 

 優哉の父親は、トラックのドライバーだった。


 母親は若いうちに亡くなっている。



 だから、優哉がいとこである俺の家に来ることは多かった。







 その日もそうだった。




3月24日。星が綺麗な日だった。







「優哉、お父さんがーーーーー……」








 交通事故。










 優哉の父親の、居眠り運転が原因だった。



 ぶつかった相手の車に乗っていたのは3人。




 運転席と助手席に座っていた人は即死だったらしい。




 優哉の父親はドクターヘリに乗せられ、すぐに病院に連れて行かれた。











 今でも覚えている。




 警察からうちに電話が来て、それを取った母親の驚いた顔。


 
 母親に話を聞いた優哉の顔。



 父と母と優哉と俺の4人で、優哉の父親が運ばれた病院に向かった。







< 83 / 124 >

この作品をシェア

pagetop