大好きな君の。
「どうしよ、私、優哉さんに、見捨てられちゃったかもっ。私が、こんな、やつ、だからっ」
泣き過ぎてまともに喋れない私の背中を
憐ちゃんはさすってくれる。
「ど、どうしよう。憐ちゃ……」
「朋ちゃん!憐くん!!」
後ろから、大好きな人の声が聞こえる。
振り向けば、点滴を片手に立つ優哉さん。
だけど、やっぱり、真っ先に目がいくのはキスマーク。
「ゆ、優哉さんっ……」
「憐くん、なんで?なんで朋ちゃんを抱きしめてるの?」
私たちのところまでずかずかと歩いてきた優哉さんは
私を自分の方へと引き寄せ、憐ちゃんを睨む。
憐ちゃんも負けず劣らず、優哉さんを睨み返す。