【短編】恋愛妄想症候群
「妄想?現実をみなよねっ」

「現実が見れないからやってるんじゃん」

なんて、自慢げに話しても自慢にならない。

あたしだって、カッコイイ彼に、抱かれたい。


でもそれは、夢のまた夢。

届かない恋なのよ。

だからこうして、“妄想”という空想で、思い描いている。



あたしの理想の男。


髪は長すぎないで、短すぎない黒色。

瞳はブラウンの綺麗な瞳。

ちょっと冷たい眼差し、だけどあたしにだけ見せる優しい目。


これが、


あたしの理想の男。


そんな男、いるかな……

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